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私たちが取り扱う、全国の“美味いもの”について、もっともっと知っていただきたい。
そしてそんな“美味いもの”はどのような環境から生み出されたのかについても
知って欲しい……そんな願いを込めてお送りします。

目次
●北海道 函館で食べたいイカ料理 ●北海道 函館は朝市で決まり!
●北海道 函館随一の観光名所「五稜郭」 ●北海道 函館のレトロな建物巡り
●北海道 湯の川温泉で極楽、極楽! ●北海道 ラーメンのルーツ?函館の塩ラーメン!
●北海道 函館から日帰りの観光地・大沼公園 ●北海道 北海道唯一の城下町・松前町園
●北海道 かつてニシン漁で繁栄を極めた・江差町 ●北海道 奇岩の宝庫・奥尻島
●北海道 小樽の博物館・美術館 ●北海道 小樽のガラス工芸
●北海道 ウィングベイ小樽 ●北海道 小樽の自然探索
●北海道 美術的価値のある鰊御殿 ●北海道 天狗山に登ってみよう!
●北海道 ウイスキーと宇宙の街 余市 ●北海道 奇岩・絶景 積丹半島
●北海道 アウトドアレジャーの宝庫 ニセコ ●北海道 芸術の秋にピッタリ ニセコ2
●北海道 エゾジカに逢いたい 洞爺湖 ●北海道 広大な太平洋が望める地球岬 室蘭
●北海道 温泉パラダイス 登別 ●北海道 アイヌの文化が残された土地 白老
●北海道 自然三昧 支笏湖~千歳川 ●北海道 広大な大地 十勝平野
●北海道 美術館巡り 帯広 ●北海道 美人の湯 十勝川温泉
●北海道 国際コンクールにも入賞 十勝ワイン ●北海道 アウトドア天国 然別湖&糠平湖
●北海道 競馬馬のメッカ サラブレッド銀座 ●北海道 風の町 えりも町
●北海道 小説『挽歌』の舞台 釧路 ●北海道 新鮮な魚介類を堪能! 釧路
●北海道 釧路のカルチャー巡り ●北海道 大な釧路湿原巡り
●北海道 手つかずの自然がたっぷり・厚岸 ●北海道 日本最東端の街・根室市
●北海道 神秘的な佇まい・阿寒湖 ●北海道 幻想的な湖・摩周湖
●北海道 道内でも第2位の大きさを誇る湖・屈斜路湖 ●北海道 野付半島&中標津町
●北海道 歌でも有名…知床半島 ●北海道 歌でも有名…知床半島2
●北海道 北の町…網走 ●北海道 オホーツクの流氷観光
●北海道 豊かな自然と美味…サロマ湖・能取湖 ●北海道 ハッカの町…北見市
●北海道 最北の都市…稚内 ●北海道 最北の都市…稚内2
●広大な湿原…サロベツ原野 ●花の浮島…礼文島
●富士山もある!?…利尻島 ●兄弟のような二つの島…焼尻島・天売島
●芸術の街…旭川 ●旭川、文学巡り
●海の幸の宝庫…留萌 ●登山のメッカ…大雪山連峰
●『北の国から』の舞台…富良野 ●ワインとチーズ巡り…富良野

■ 函館で食べたいイカ料理 ■

函館で食べたいイカ料理!

今回のメルマガから始まる「美味いもの旅コラム」。
私たちが取り扱う“美味いもの”について、もっともっと知っていただきたい、
そしてそんな“美味いもの”はどのような環境から生み出されたのかについても
知って欲しい……そんな願いを込めてお送りします。

最初はやはり北は北海道・函館から…。
函館といえば、北海道の南の玄関口として道内では札幌、旭川につぐ大都市です。
しかし、津軽海峡など海が近いことから、自然環境にも恵まれた
落ち着いた雰囲気をかもしだしています。
また古くから函館港は外国との貿易の窓口であったところから、
異国情緒漂う街並みとしても知られています。

名物は何と言ってもイカ料理をはじめとする魚介類。
有名な函館朝市に行くと、魚介類のおみやげのほか、
食堂ではとれたての味も堪能できますよ。
その函館朝市は、もともとは近郊の農家の方が集まり、
野菜を売る露店を開いたのが始まりです。
そのうち漁師の方が魚介類を持ち込んだり、その他、
乾物や雑貨の店が並ぶようになり、現在の形になりました。

そこで食べたいのがイカ料理。それも活イカがおすすめです。
ツルツルの舌触りにシコシコの歯応え。
そしてほんのり甘さがひろがる豊かな味わい。
当サイトのご意見番、北海道日本調理技能士会理事・藤原正秀さんのお話では、
イカにはワサビより生姜醤油が合うとのこと。
またキモをつぶして和えると、たまらなく濃厚な味になりますよ。
また、熟練の料理人が見事な包丁さばきでイカを細づくりにするのを見るのも
楽しみのひとつですね。
(つづく)

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■ 函館は朝市で決まり! ■

函館の朝市風景

(前号のつづき)
さて、「函館朝市」はどちらかというと一般の人や観光客の方が
多く来られるのですが、プロの料理人も多く訪れるのは「はこだて自由市場」。
鮮魚店を中心にさまざまな店舗が軒の並べる、まさに函館の台所といったところ。
実は藤原さん(北海道日本調理技能士会理事)に
「せっかく函館に来たんだから、朝市を見て行きたいなあ」と言ったら、
紹介してくれたのが、この「自由市場」なんです。
行ってみると、「函館朝市」より規模は大分小さいんですが、
雰囲気はまさに観光化されていないディープなムード。
地元の料理人の方や主婦の方で賑わっていました。
店先に並べられている品物は、新鮮そのものという感じで、何か全部おいしそうでした(^^

そういう新鮮なものを見ると、急に何か食べたくなり、市場内の食堂へ。
そういえば東京の築地なんかもそうなんですが、市場にある食堂って
おいしいところが多いですよね。食品を扱うプロの方を相手にしているわけですから、
ヘタなものは出せないっていうところでしょうか。

まずは「自由市場」内にある「市場亭」へ。
ここは季節の魚をつかった焼魚定食が好評とか。
新鮮だから料理法はできるだけシンプルにが鉄則。
ほくほくのホッケの身をほうばった時の幸せは、
もうほかに何もいらないって感じでしたよ。

また、「函館朝市」なら「きくよ食堂」あたりが有名です。
焼魚はもちろん、北海道の名産、生ウニやイクラなど
好きなネタを3種類選んで丼をつくれるお好み丼が人気。
なんだかこう書いているだけでヨダレが出てきそうですね(^^;
(つづく)

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■ 函館随一の観光名所「五稜郭」 ■

(前号のつづき)
函館といえば何といっても五稜郭です。
五稜星という独特の形をしたこの城郭は、徳川幕府がロシアの脅威から
北方を警備するために建てられました。
日本離れしたその形は、設計者の武田斐三郎が蘭学者であり、
ヨーロッパの要塞都市を参考にしたからだといわれています。
現在は五稜郭公園として整備されていますが、函館駅周辺同様、
たいへんな賑わいをみせていますね。

この五稜郭を眼下に見下ろすことのできるスポットがあります。
それは公園内にある「五稜郭タワー」。
高さ60mの展望台からは、五稜郭公園はもちろん、
函館市街や津軽海峡まで見渡すことの出来る絶景。
しばし、その風景に身を委ねてみるのもいいかもしれません。

何かおいしいものはと探しみて、ふと目に付いたのが、
電停五稜郭公園からほど近くにある「寿司料理谷ふじ別亭」。
ここではお寿司もいいけど、“海の幸しゃぶしゃぶ”がお勧めです。
新鮮な魚介類を昆布のよく利いた 出汁の中をさっとくぐらせたあと、
スダチをさっと絞ったポン酢でいただきます。もうたまりません! 
やっぱり函館の海の幸は、本当に新鮮でおいしいと、改めて実感したのでした。
(つづく)

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■ 函館のレトロな建物巡り ■

(前号のつづき)
さて、函館の街を歩いていると気づくのが、レトロな建物が多いということ。
幕末に開港した函館港を中心に、明治・大正と繁栄を続けたこの街には、
歴史的記念建造物とでもいうべき、興味深い建物がいっぱいです。

そのひとつの例が函館中華會館。
明治43年に建てられたこの建物は、中国風のレンガ造り。
建築に当たってはすべて中国から大工や彫刻師を招いて造られたといいます。
屋根の装飾がいかにも中国風で、全体は渋い重厚なレンガ色。
木材の組み合わせでは釘を1本も使っていないとか。
また、明治41年の旧ロシア領事館は、赤レンガと青い屋根というおしゃれな建物。
かつての帝政ロシア時代の華やかさと優美さが薫る建物ですね。
その他にも、ぶらぶら散歩するだけで、趣のある建物はみつかるはずです。
ときにはガイドブックなしで函館の街を歩くのもいいかもしれません。
新しい発見があるかもしれませんよ。

せっかくレトロな建物を散策しているのだから、食事もそういうところで…。

格好の場所は、電停十字街駅近くの“和風レストラン 古稀庵”。
そもそも函館には和洋折衷の建物が多いのですが、
ここはその典型的な建物とでもいうべきもの。
1階が和風造りで2階は洋風に。
まるで2段重ねのお重のようになっていて、それがミスマッチというか
独特のマッチングというか、不思議な魅力を醸し出しています。
店内はヒノキ、ケヤキなどを贅沢に使った落ち着いた雰囲気。
メニューはやはり北海道らしくウニやイクラ丼に旬の素材の揚げ物、
刺身が付いた魚介料理が中心です。また、蔵を利用したカフェ&バー
もあるので、散策で疲れた足を休めるのにもいいですね。
(つづく)

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■ 湯の川温泉で極楽、極楽! ■

(前号のつづき)
湯の川温泉は、函館市街北東部の松倉川が津軽半島へ注ぎ込むあたりにあり、
道内でも指折りの歴史を誇っています。開湯はなんと350年前にも遡ります。

泉質はナトリウム、塩化物泉で慢性リューマチや神経痛に効果が
あるといわれています。
無色透明、サラリとした感触は、入っていて気持ちいいですね。
さて、しばし、この温泉で旅の疲れを癒しますか。
季節はちょうど秋にさしかかったところ、イカ漁の最盛期。
海が望める浴場なら、海上に浮かぶイカ釣り船の漁り火が見られるはず。
う~ん、極楽、極楽…。

さて、翌朝は近くのトラピスチヌ修道院へ。
ここは明治31年に創設された、カトリック厳律シトー会の女子修道院で、
残念ながら院内は立ち入り禁止ですが、前庭は見学できます。
美しいポプラ並木の道路、そして聖母マリアなどの彫刻があります。
そういえば修道院で思い出しましたが、北海道には日本で初めての
男子修道院があるんですよね。
場所は函館市の南西にある上磯町でトラピスト修道院といいます。
ここは事前に申し込めば、見学ができるようですよ。
ただし、もちろん男性だけ(^^;

さて、修道院のグルメといえば、クッキーやチョコレートですね。
これがなかなかおいしい。でも、あまり食い意地をはるのは
神の道にはずれてしまうのかな?(爆)
(つづく)

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■ ラーメンのルーツ?函館の塩ラーメン! ■

(前号のつづき)
前回、修道院巡りで食欲を抑えてしまったので、今回はその反動で食欲全快!(笑)
そういうときに私が食べたくなるのはラーメンなんです。
函館といえば何といっても塩ラーメン。
透明なあっさしたスープがシコシコしたストレートの細麺とぴったり合って、
いくらでも食べられそうです(^^
最近では東京あたりでも塩ラーメンがブームになってきていますが、函館では「ラーメン」と注文すれば塩ラーメンが出てくるほど人々の生活に浸透しています。

では、なぜ函館が塩ラーメンなんでしょう。それは函館という街が、
長崎や横浜とともに、日本で最も古い港町ということに関係があります。
国際都市としてさまざまな外国人が行き来する中、中国人の影響をかなり受け、
もともとの南京料理の麺料理がラーメンの原点というわけです。
もちろんそれは日本の醤油は使わない塩味のスープがベース。
醤油味が出てきたのは、昭和30年代になってからだといいます。
ラーメンの発祥地は一応横浜ということになっているけれど、
実はそれより古いかもしれないといわれているのが、ここ函館のラーメンなんですね。

さて、函館でラーメンの名店といえば数々あれど、そのいくつかをご紹介しましょう。
歴史を誇るところでは五稜郭町の「あじさい」や末広町の「来々軒」。
伝統の味を守り続け、これぞ函館ラーメンというラーメンが食べられます。
そして新しいところでは「新函館ラーメン マメさん」。
店主は新しい味を模索し、素材から厳選した無化学調味料ラーメンを作り上げました。
一食の価値ありの一杯です。
(つづく)

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■ 函館から日帰りの観光地・大沼公園 ■

大沼公園

(前号のつづき)
函館から日帰りで行ける観光地、それが大沼公園です。
JRなら函館本線の大沼行き特急で25分、車なら国道5号線から国道228号線、
そして七重浜から国道227号線に入るのがいいでしょう。

何といっても雄大な景色がいいですね。秀峰といわれる駒ヶ岳を
湖面にうつした大沼の風景は、心を開放感にいっぱいにしてくれます。
ここは国定公園にも指定されており、大沼を中心に、
小沼、蓴菜湖などの湖や沼がたくさんあります。
大沼湖岸のミズバショウも有名なのですが、残念ながら開花時期は春。
ゴールデンウィーク前後が見頃ということです。
さて、湖岸の散策もいいけれど、ここは大沼合同遊船に乗って、
湖上から自然を楽しむことにしましょう。
湖の風に吹かれながら、湖岸の木々や駒ヶ岳を眺めるのは、
陸上からとはまたひと味違った角度で風景が眺められます。
恋人や夫婦でふたりきりがいい!とおっしゃる方々には、ボートもありますよ(^^

さて、自然を堪能したら、ちょっとユニークな博物館へ足を運んでみませんか。
その名も「ヤマトタカハシ北海道昆布館」。昆布の製造会社が作ったミュージアムで、
昆布の歴史や生態について知ることができます。
圧巻はシアタードーム。直径16mのドーム型で、迫力ある映像と音響で
昆布漁の風景などを見ることができます。

最後はやっぱりグルメ。
湖の公園にふさわしい淡水魚のメニューが楽しめるのは料理店「湖月」。
明治5年創業の老舗で、鯉や鰻の料理を楽しむことができますよ。
絞りたての牛乳を飲みたかったら「山川牧場ミルクプラント」へ。
新鮮な牛乳やソフトクリームを楽しむことができます。
牛乳はお腹こわしちゃうというお父さんなら、「ブロイハウス大沼」で地ビールはいかが? 
苦みとコクを活かした本格派で、その喉ごしには定評があります。
(つづく)

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■ 北海道唯一の城下町・松前町 ■

(前号のつづき)
函館駅からJR津軽海峡線で約1時間のところに松前町があります。
松前といえば、「美味いもの市」でご紹介している『黄金松前漬』
でおなじみの“松前漬”の発祥の地。北海道をご案内するなら、はずせない土地です(^^

松前は北海道唯一の城下町で、明治維新を迎えるまで、
松前藩として400年にわたって北海道の政治、経済、文化の中心地でした。
その象徴である松前城は安政元年(1854年)に建築された日本最北の城郭。
周辺の公園には1万本の桜が植えられており、花見の名所としても知られています。
観光としては、やはり松前藩屋敷や寺町などの歴史散策でしょうね。
数々の歴史的建造物を巡りながら、城下町の雰囲気をそこかしこで
味わうことができますよ。

で、待ってましたのグルメ情報としては、やはり伝統的な松前漬、
といきたいところですが、先に海鮮で舌を楽しませましょう。
たとえばサザエやメバル。サザエは北海道では松前でしか獲れないんですよ。
やはり新鮮なところで刺身でいきたいですね。後は、昆布やガヤ(エゾメバル)、
ホッケなどでしょうか。ホッケはこの時季、卵を持つので、
その卵を使った煮付けがおいしいですね。

そして真打ち登場、松前漬です。漁師の保存食として作られたといわれる松前漬は、
昆布とスルメイカを醤油漬にして熟成させたもの。
地元で食べる松前漬もまたいいもの。そしてその松前漬を
さらにおいしく仕上げたのが、ご存知『黄金松前漬』なんですよ(^^ 
数の子をたっぷり65%使い、本場松前産のスルメイカと天皇献上昆布で
知られる尾札部昆布で仕上げた最高級松前漬は、函館の老舗「布目」の特製です。
(つづく)

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■ かつてニシン漁で繁栄を極めた・江差町 ■ ■

(前号のつづき)
松前から日本海側を北上していくと、やがてニシン漁で繁栄を
極めた江差町に着きます。

北海道のニシン漁は15世紀半ばから始まるといわれていますが、
その後、江戸時代には主要産業に育ちます。松前藩ではニシンに
「鯡」の字を当てていました。魚に非ず、つまり米であるという
発想があったからだと言われています。それほど松前藩にとって
ニシンは重要な収入源だったのですね。しかし、その頃のニシン
の用途は主に肥料。食糧としての需要が肥料を上回ったのは、太
平洋戦争で食糧難になってから。う~ん、今考えると何やらもっ
たいない気がしますね(^^;

もう一つ、江差で有名なものといえば民謡の江差追分でしょう。
その起源は、江戸時代に、信州中山道と北国街道の起点である追
分宿で唄われた馬子唄にあると言われています。それが越後に伝
わり、さらに北前船によって江差に伝わって、現在の江差追分に
なったと言われています。元が馬子唄とはいうものの、伝播され
るうちに波にもまれ、あの独特のうねるような節回しになったの
ですね。江差追分を習いたい方には、江差追分会館で指導も行っ
ているようですよ。毎年9月には江差追分全国大会が行われるよ
うで、うまくなれば晴れの優勝、なんてこともあるかもしれません(^^

さて、江差のグルメといえば、私の意見では「ニシン蕎麦」。
「ニシン蕎麦」といえば全国的に京都が有名ですが、あれだけ
ニシンが獲れた町だから、きっとここがルーツだと思うのです。
ニシン蕎麦に使う身欠きニシンは、北前船によって日本海を経由
して、京都に運ばれたんですからね(^^そう、思えば、この江差で
食べるニシン蕎麦は、また格別の味わいがするのです。
(つづく)

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■ 奇岩の宝庫・奥尻島 ■

(前号のつづき)
江差まで来たのなら、奥尻島にも渡ってみましょう。
奥尻島といえば、平成5年の大地震が思い起こさせますが、
現在はすっかり復興して、また美しい自然を見せてくれています。

まずは鍋釣岩。フェリーターミナル沖に見えること奇岩は、岩の真ん中が
丸く抜けており、ちょうど“なべつる”のように見えるところからこの名前があります。
それにしても奇妙な形の岩ですね。
夜にはライトアップもされるので、さらに美しく見えます。
そういえば、奥尻島には奇岩が多いです。
島西部には、カブト岩、モッ立岩、ホヤ岩など奇岩がひしめいています。

家族でゆっくりするなら、うにまるパークあたりでしょうか。
芝生が敷きつめられたパーク内には、休憩用のレストハウスもたくさんあり、
のんびりできます。景色も日本海が見渡せてほんとにきれい。私のイチオシです。

さて、ここでのグルメは、やっぱりウニ。さきほどの「うにまるパーク」も、
ここがウニが名産地だからなんです。さらにはアワビ。
ここのアワビはコリっとした食感が特徴なんですね。
とにかくおいしいです。
その他、もちろん海の幸がいっぱい。イカ、カレイ、ヒラメ、ホッケ、マス、
ソイ、エビ、タラなど、北海道のほとんどの海産物が獲れるっていってもいいくらい。
季節季節で味わいも変わるので何度でも訪れたい、それが奥尻島ですね。
(つづく)

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■ 小樽の博物館・美術館 ■

(前号のつづき)
今回からは小樽を中心に旅を続けましょう。
小樽といえば藤原さんの地元ですから、いろいろ情報が聞けそうですね(^^
小樽は函館と同じ港町。明治時代から北海道の経済の中心として栄え、
現在でも有名な運河あたりを中心に、“北のウォール街”と呼ばれた
面影を残しています。

というわけで、やはり最初に訪れたいのは運河。運河沿いには大正・昭和の
重厚な倉庫が並んでいます。御影石を敷きつめた散策路、ノスタルジックなガス燈…。
ゆっくり風景を楽しみながら歩きたいですね。
散策路の途中に小樽市博物館があります。石造りの倉庫を利用した博物館で、
北前船の模型や、明治から昭和の看板などが展示されています。
なんだか時代をタイムスリップしたようですよ。
そういえばここは人力車も走っています(^^

博物館を楽しんだら、ついでに美術館も…。北一ヴェネツィア美術館では、
ヴェネツィアンガラスを展示しています。また、円熟期を迎えたヴェネツィア文化を
表わす家具や装飾品も見物です。そして何よりこの美術館自体が18世紀の
ネオ・クラシック様式の宮殿をモデルにしており、美しいその姿は必見です。

さて、散策でお腹が空いたら…小樽といえばやはり寿司屋通り。
20軒ほどのお寿司屋さんが軒を並べ、その腕を競い合っています。
藤原さんもよく足を運ぶとか(^^
何と言っても、小樽は北の漁港として古くから栄え、近海ネタはもちろんのこと、
全国から新鮮な魚介類が集まるところ。どの店を選んでもまずはずれはないでしょう。
藤原さんのお薦めのネタは地元産のウニやイクラ。
なかなか他では食べられない味ですって(^^
(つづく)

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■ 小樽のガラス工芸 ■

(前号のつづき)
小樽といえば外せないのが、ガラス工芸。もともと国内や海外からさまざまなガラス工芸品が販売されていましたが、近年、作家達がこの小樽に工房を構えるようになり、作品を見たり買ったりするだけでなく、工房での作業風景も楽しめるようになりました。
中には自ら制作を体験できる工房もあるようですよ。
私も一度試したことがあります。しかし、これが案外難しい(^^;
ときどきテレビでタレントさんやレポーターさんが体験するような番組がありますから、
ご存知の方も多いでしょう。そう、長い管の先に溶けたガラスのかたまりをつけて、
プゥ~と吹いて形をつくるやつです。でも、苦労して作った作品は、
やっぱり愛着がわき、結構今でも使っていたりします(^^;

さて、せっかくガラス工房でガラス食器を作ったのですから、
そのムードで食事に行くなら、和食より洋食ですよね。
運河沿いにはレストランもたくさん建ち並んでいます。
それはかつての倉庫を利用したもので、レトロな雰囲気の中、
地ビールや海鮮料理をいただくことができます。
「小樽ビール小樽倉庫No.1」、「ビストロ小泉」「ユーロダイニング海猫館」あたりが有名どころ。
その中でも私のお薦めは「ビストロ小泉」。夜の地中海風にアレンジした
料理もおいしいのですが、昼のハヤシライスが私のお気に入りなのです(^^
(つづく)

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■ ウィングベイ小樽 ■

(前号のつづき)
「ウィングベイ小樽」は築港に建設された大型複合施設です。
敷地面積約13万平方メートル、建物の高さは約600メートルに及び、
各種アミューズメント施設やショップ、映画館やホテルまでそろっています。

その中でひときわ目立つのが、大観覧車「レインボークルーザー」。
道内最大で、頂点の高さは58メートル、回転直径50メートルという大きさ。
そこから眺める小樽市内と石狩湾は絶景ですね。夜は花火や風車など
数々のパターンのネオンがまたたき、ロマンチックな雰囲気たっぷりです。
一方、家族連れならさまざまなゲームが楽しめる「ナムコランド」や
ミニ動物園の「小樽アニパ」もあたりはいかがですか。
パパの家族サービスにぴったりかもしれませんね(^^
カップルなら「プラボ」。メダルゲームが豊富にそろった
ヤングアダルト向けのゲームセンターです。
また、もっと体を動かしたいならボウリングが楽しめる「ワンダーボウル」もあります。
その他、プールや温泉、マッサージ施設もあり、一日たっぷり楽しめますね。
誰と来ても、いつ来てもぞんぶんに楽しめるのが、「ウィングベイ小樽」だと思います。

さて、もちろんグルメ施設にも事欠きません。
5番街2階のハイカラ横丁には地元の人気店が軒を連ねています。
ラーメン、寿司などよりどりみどり。味は人気店だけに保証付き。
もう少しムードが欲しいという向きには地上18階の「ヒルトン小樽」内の
レストラン「テラスブラッセリー」もいいですね。
イタリアンや中華、アジアンテイストなどが楽しめますよ(^^
(つづく)

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■ 小樽の自然探索 ■

(前号のつづき)
前回はアミューズメント施設で楽しんだので、今回は自然を満喫しましょう。
小樽はご存知の通り、石狩湾に面した港町。海岸をゆっくり散歩することにしませんか。
市街地より北、小樽水族館のさらに先に「小樽海岸自然探勝路」があります。
祝津、赤岩山、オモタイ海岸へと崖づたいに続く全長5.5kmのハイキングコースです。
道は少しけわしいかも知れませんが、のんびりと行きましょう。
眼下には日和山灯台や鰊御殿を見渡せたり、
変化にとんだ海岸の自然美を堪能することができます。

ハイキングコースの終点がタモイ海岸。断崖絶壁が迫る絶景ポイントです。
ここから眺める紺碧の海は最高。しばし時を忘れそうになりそうなくらい美しい。
ここにはかつて「オモタイ遊園地」として知られた龍宮閣があったそうです。
昭和の初めに建てられた建物は十数年で焼失。
今は当時の様子を紹介する看板だけが立っています。

食事は祝津まで戻って鰊御殿の近くの「民宿青塚食堂」にしましょう。
祝津漁港で水揚げされたばかりの魚介類を炭火で焼いてくれます。
新鮮な魚はシンプルな料理法が一番。焼いたイカやホタテに舌鼓を打ったら、
お土産に“小女子(こをなご)”の佃煮でも買って帰ることにしましょう。
(つづく)

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■ 美術的価値のある鰊御殿 ■

(前号のつづき)
祝津まで戻ってきたので、もう少しこの辺りを散策してみましょう。
まずは、前回食事をした青塚食堂の近くの「鰊御殿」。この建物、
一目見ただけで、その壮麗な姿に圧倒されてしまいます。間口29m、
奥行13mの建物は、鰊漁が全盛だった頃、積丹の網元である田中福松
によって柏村に建てられました。その後、現在の地に移築されました。
現存する鰊御殿では最大規模を誇っています。

もうひとつ、近くに鰊御殿があります。それは「にしん御殿旧青山別邸」。
こちらは非常に美しくて、美術的価値のある建物です。祝津の網元、
青山政吉が約6年をかけて建てた青山家の別邸です。政吉は一流好みで、
大工はわざわざ宮大工を招き、軒下には彫刻が彫られ、
欄間などの細部にまで神経を行き届かせた豪邸です。
北海道には珍しい瓦屋根が幾重にも折り重なるようなフォルムは、
日本建築の美しさをあらわしています。

二つの鰊御殿を見たら、しばらく「おたる水族館」で楽しみましょう。
360トンの海水を使った大型回遊水槽を中心に350種類、
約2万点もの海の生物を見ることができます。
イルカやペンギンのショーもあり、お子様連れにはぴったりですね。

さて、食事は高島まで戻って「フィッシャーマンズハーバー」にしますか。
漁師のおかみさんが作る浜料理は鮮度抜群。それもそのはず、
仕入れは高島港に張り出した専用岸壁で漁師から直接行います。
この高島近海は寒流暖流入れ乱れた激しい海流にあるため、
魚の身が締まっておいしいんだとか。
そうそう、ここには海鱗丸という地ビールがあり、なかなかいけます(^^
(つづく)

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■ 天狗山に登ってみよう! ■

(前号のつづき)
さて、今日は小樽市街の西方にある天狗山に登ってみましょう。
標高532mのこの山は北海道で初めてスキー場でリフトが設置された
場所として知られています。冬はスキー、夏はハイキングと、一年中楽しめる山です。
山頂までロープウェイで4分。展望台からは小樽の美しい街並みから
石狩湾にいたる美しい風景が堪能できます。
それから、山頂には「鼻なで天狗ん」という巨大なお面があり、
この鼻をなでると願いが叶うといわれています。
真っ赤なその天狗の面は、なかなかユニークな姿をしています(^^

冬期は何と言ってもスキー。初心者向けのファミリーゲレンデから、
中級コースのロングラインコース、最大斜度32度の旧コースなど、
自分のテクニックに応じてさまざまなコースを選んで楽しむことができます。

さて、小樽に最近出来た名所と言えば「石原裕次郎記念館」でしょう。
ご存知スーパースター石原裕次郎のすべてを見せてくれる記念館です。
映画はもちろん、彼が着ていた洋服や愛車のベンツやキャデラック、
部屋の様子まで再現されています。カラオケで裕次郎の歌を熱唱する
お父さん、ぜひ一度行ってくみてださいね(^^

今回のグルメは…ソフトクリームにしましょう! 北海道といえば酪農、
当然乳製品の本場であり、したがってソフトクリームやアイスクリームもおいしいのです(^^
観光客が行き交うメルヘン交差点から運河方向に向かう堺町通りには、
何軒かおいしいソフトクリームが食べられるお店があります。
まずは「山中牧場小樽店」。甘さ控えめでミルク本来の味が楽しめる味。
そして「小樽ビールパーキング」ではふわっとした滑らかな味わいのソフトクリームが…
などなど。
大人も童心にかえってソフトクリームを舐めながら、小樽観光といきましょう(^^
(つづく)

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■ ウイスキーと宇宙の街 余市 ■

(前号のつづき)
小樽から積丹半島へ向けて電車で約25分程行けば、余市に着きます。
余市といえば、酒飲みの私がすぐに連想してしまうのがニッカウヰスキーの工場。
ニッカの創始者は国産ウイスキー第1号を生み出した竹鶴政孝氏なんですね。
大正7年、竹鶴氏は単身スコットランドに渡り、ウイスキーの製造技術を学び、
帰国後、寿屋(現サントリー)で国産第1号のウイスキーを作りました。
その後、竹鶴氏は寿屋と袂を分かち、ここ余市でウイスキーの製造を始めたんですね。
いわば日本のウイスキーのふるさととでもいうべき地が、ここ余市なんです。

ここは工場見学もウイスキー博物館も無料なので、こころゆくまで楽しむことができます。
ウイスキーの製造過程は、今でも職人達の熟練した技にたよるところが大きく、
巨大な蒸留釜や樽が並ぶ光景はちょっと壮観。約1時間の工場見学の最後には、
大人にはウイスキー、子供にはシロップなどの飲物が用意されています。

博物館のほうも必見。ウイスキーの歴史資料はもちろん、
原酒の試飲や大麦麦芽に触れることができたり、
見るだけでなく体験もできて楽しめますね。
それから、ウイスキーの歴史以外に、竹鶴氏とリタ夫人(スコットランド
留学中に知り合った)とのラブロマンスを描いたシアターは必見です。

余市ではもう一カ所、「余市宇宙記念館」も訪ねてみてください。
ここは余市町出身の宇宙飛行士・毛利衛氏を記念して建てられたテーマパーク。
シャトルの操縦や無重力空間の姿勢制御など、楽しいアトラクションがいっぱいです。

食事は魚屋さんが経営する「海鮮工房」にしましょう。
魚屋さんが経営しているんだから、食材の新鮮さは保証つき!
それにここ、結構ボリュームもあり、大満足でした(^^
(つづく)

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■ 奇岩・絶景 積丹半島 ■

(前号のつづき)
余市からバスで積丹半島を目指しましょう。
先端の岬に着くまで、海にはさまざまな奇岩が眺められます。
その筆頭がローソク岩。海の中からまるでローソクのように垂直に伸びた岩。
いかに自然が造り出したものとはいえ、ほんとに驚きです。
若い漁師が、海の女神から怪物退治のためにもらった兜と剣をなくし、
これらが岩になったという伝説があり、見れば見るほど不思議な岩です。
そしてセタカムイ岩。まるで犬が遠吠えをしているように見えるこの岩は、
アイヌの神様・オキクルミが愛犬を残して姿を消してしまい、
残された犬が主人を待ちわびている間に岩に化身したとの伝説が残っています。
その他にも、恵比寿・大黒岩、女郎子岩など、不思議な形の岩がたくさんあり、
それらを眺めているだけで、バスの旅は結構楽しめます。

さて、バスの終点で降りて海のほうへ続く散策路を行くと、神威岬があります。
ここの突端に立ったときの景色はほんと絶景。一度は訪れて欲しいですね。
360度とは言いませんが、そういうふうに思えるほど、グルッ周囲が海という
大パノラマ風景を見ることができます。
海の色はシャコタンブルーと言われる澄んでいて、しばし我を忘れるほど。
また、ここにもまた伝説があり、源義経に思いを寄せていた
日高の首長の娘チャレンカの悲恋物語。
北へ向かった義経を追って神威岬までたどり着きましたが、
ときすでに遅く船出のあとでした。そこでチャレンカは悲しみのあまり海へ身を投げ、
その姿が神威岩になったということです。そのせいか、ここで女性を船に乗せると
海が荒れると言われ、かつては女人禁制の地だったということです。

さて、積丹に来て思い出したのがウニ。どうしてもご飯粒が見えないくらい
丼いっぱいにウニが盛られらウニ丼が食べたくなって見つけたのが、
神威岬から積丹岬の間、道道913号沿いにある「お食事処みさき」。
ウニ丼もおいしいが、前浜で獲れたウニを殻付きで食べさせてくれる
活ウニも絶品でした(^^
(つづく)

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■ アウトドアレジャーの宝庫 ニセコ ■

(前号のつづき)
積丹半島の南に位置するニセコは、何といってもスキーで有名ですが、
もちろんスキー以外でもさまざまに楽しむポイントがあります。
羊蹄山をはじめとするニセコ連峰を擁するこの地域はアウトドアレジャーの宝庫なのです。

夏場ならニセコアウトドアセンターでカヌーやフィッシングを楽しむことができるし、
ハイキングを楽しむこともできますね。
このあたりには沼や湖がたくさんあるので、それらを巡ってみるのもいいでしょう。
ニセコ五色温泉からニセコ湯本温泉の間には、
湖沼巡りの探索路が設けてあります。
ヒオウギアヤメがきれいな大沼をはじめ、ここにしか生息しない
フサスギナが見られる大谷地湿原、神仙沼、長沼などがあります。
そして湖沼巡りの終着では湯本温泉でゆっくり、というわけですね。

冬はもちろんスキーです。北海道でも有名は豪雪地帯で、
雪はもちろんパウダースノーということで、さらさら。
本州のあの水分たっぷりの重い雪とはまるで違います。
ニセコアンヌプリ、東山、ひらふなどがあり、全スキー場共通
ニセコフリーパスポートもあるので、スキー場の“はしご”もできそうですね(^^
そうそう、そのスキー場のひとつ、ニセコアンヌプリ国際スキー場の
展望台から見る風景はすばらしいんです。
蝦夷富士とも呼ばれる羊蹄山、洞爺湖、そして日本海が一望できます。

グルメは、アンヌプリスキー場にある「エフエフ」で手作りソーセージをいただきましょう。
材料は北海道産の新鮮な肉、製法は本場ドイツ仕込みですから、
おいしさは間違いありません(^^
普段目にしないような変わった種類のソーセージもあり、
ちょっと選ぶのに苦労するかもしれませんね。
(つづく)

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■ 芸術の秋にピッタリ ニセコ2 ■

(前号のつづき)
アウトドアやスキー以外にも、ニセコには楽しみどころが多いです。
たとえば、「有島記念館」。ここはもちろん白樺派の文豪、有島武郎を紹介する施設です。
有島武郎は東京生まれですが、現在の北海道大学である札幌農学校で学び、
アメリカ留学などを経て、母校の教授となったわけで、北海道と縁が深いんですね。
代表的な作品には『カインの末裔』、『生まれ出づる悩み』などがあります。

文学より美術に興味がおありなら、少し離れるのですが、
岩内町に北海道を代表する洋画家、木田金次郎の美術館もあります。
私も大好きなのですが、彼は生涯岩内の自然を描き続け、
ダイナミックで力強いタッチは、観るものに圧倒的なパワーで迫ってきます。
まさに雄大な北海道の大自然が生んだ画家と言えるでしょう。

再びニセコ町に戻って、今度は写真を見に行きましょう。
「ニセコフォトミュージアム自然学舎」には、
国内外の写真家による写真集が所蔵されています。
絵もいいけど、写真による北海道の自然もいいですよね。
絵が画家によるイメージの結実なら、
写真は写真家による現実の一瞬の切り取りです。
どう切り取るか、そこに写真家の個性が発揮され、見る者を感動させるのです。

さて、博物館や美術館巡りに疲れたら、夜はゆっくり温泉にでもつかりましょう。
ニセコは「1日3回入浴しても6日かかる」といわれるほどの温泉郷です。
昆布川温泉、アンヌプリ温泉、新見温泉、湯本温泉、五色温泉、
東山温泉などがあり、よりどりみどり。う~ん、極楽、極楽・・・
あ、今回はグルメ情報はなかったですね。
せっかく温泉に来たのだから、お休みとさせてください(^^;
(つづく)

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■ エゾジカに逢いたい 洞爺湖 ■

(前号のつづき)
ニセコから南、支笏洞爺湖国立公園の一角に洞爺湖があります。
あたり一帯の変化に富んだ山々に囲まれた美しいカルデラ湖で、
特徴は中央にぽっかり浮かんだ中島。
この中島には野生のエゾジカが生息しています。
エゾジカは日本のシカの中でも一番大きいシカで、角のあるオスは
体重150キロにもなるとか。一度その立派な角を見てみたいものですね。

さて、湖の南側には昭和新山、有珠山などの有名な火山があり、
洞爺湖温泉は、これらの火山のマグマの賜物と言えるでしょう。
しかし一方で、2000年の有珠山大噴火は記憶に新しく、
自然との共存の厳しさも教えてくれました。
自然は大いなる恵みも与えるますが、また人間に試練も与える・・・。
もちろん、現在はすっかり大丈夫ですよ(^^

湖畔にはきちんと整備された公園もあります。
洞爺湖の美しい眺めはもちろんですが、この公園には
「生の賛歌」をテーマとした彫刻群があり、これらもなかなかの見物です。
それぞれの作風の違いはもちろん、材質も御影石から大理石
、ブロンズなどさまざまで、見ていてなかなか飽きません。

さて、グルメは新鮮な牛乳で作るアイスクリームはいかがでしょうか。
ニセコ駅から車で10分の「ニセコヌプリホルスタインズ・ミルク工房」では、
絞りたての牛乳を使ったアイスクリームを楽しむことができます。
しかも、北海道に数十頭しかいないというブラウンスミス
という種類の牛から採ったミルクで、コクはばっちり。
バックには羊蹄山を望むことができ、壮大な景色の中で
アイスクリームを食べるのもいいのでは?
(つづく)

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■ 広大な太平洋が望める地球岬 室蘭 ■

(前号のつづき)
洞爺湖をたっぷり堪能したら、さらに南の室蘭へ。
室蘭は北海道有数の工業都市ですが、同時に人気の観光スポット
でもあります。

まずは広大な太平洋が望める地球岬へ行ってみましょう。
この岬の突端には、美しい真っ白な灯台が立っています。
高さ120mの断崖の上にあるので、展望台から見る海はまさに絶景。
どこまでも広がる太平洋、そして天気がよければ、駒ケ岳、遠くは
下北半島まで望むことができます。

ぐるっと回って室蘭港にかかるのが白鳥大橋。この橋は1,380mで
東日本屈指の長さを誇るつり橋です。その名の通り、その姿は
まるで白鳥が翼を広げたようで、実に美しい橋ですよ。
橋のたもとには白鳥大橋記念館「みたら」があり、室蘭港の歴史を
紹介するコーナーや、展望デッキからは目の前に橋の美しい姿を
眺めることができます。夜にはライトアップされるので、夜景を
ねらって行くのもいいかも(^^
実は白鳥大橋はその全体が見渡せる場所は少ないのです。
そこで、室蘭市では白鳥大橋の完成に先立ち、白鳥大橋の全貌を
もっとも美しくみれる場所を選定、整備しています。
それは「白鳥湾展望台」「祝津公園展望広場」「潮見公園展望広場」
「八丁平展望広場」の4カ所です。それらすべてを回ってみるのも
いいかもしれません。

さて、グルメはたまにはラーメンはいかが? 室蘭といえば室蘭ラーメン
ということになるのですが、どうしても札幌、旭川、函館のラーメンに
比べると影が薄いかもしれません(^^; でも、ほかの北海道ラーメンが
比較的こってりなのに比べ、ここ室蘭のラーメンは、特産の昆布出汁が
利いた和風味。あっさり味が好きな人にはピッタリかも。実は室蘭ラー
メンは東京にも数店出店していて、有名なところでは町田の「雷文」や
経堂の「ろくあじ」なども室蘭ラーメンなのです(^^
(つづく)

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■ 温泉パラダイス 登別 ■

(前号のつづき)
室蘭から少し北に行けば、そこには日本の代表的な温泉郷
として知られる登別温泉があります。泉質が豊富なのが特徴で、
食塩泉、明礬泉など、その数は11種類にものぼります。
そこから「温泉のデパート」とも呼ばれているんですね。
歴史も古く、今から210年前の蝦夷草紙に「ノボリベッという
小川有り、この川上に温泉湧き出て、流れ来るため白粉と紺青
をかきたてるが如し、一日も水底の見ゆることなし」との記録
が残っています。

さて、観光スポットの第一は、何といっても「地獄谷」でしょう。
登別温泉の旅館やホテルへ供給されるお湯のほとんどが、ここから
わき出ていて、その量は、毎分3000リットルにもなるそうです。
岩肌から吹き出る湯気のすさまじさは、まさに地獄を思い起こす風景ですね。
地獄谷遊歩道を少し横道にそれると、大湯沼があります。この沼は、
火山の噴火口の跡地に水がたまってできたもので、表面温度は40~50度
もあるそうですよ。

温泉と同じように登別で有名なのが、世界一のヒグマ放牧数を誇る
クマ牧場です。この牧場でヒグマを見るのも楽しみなんですが、ここ
へ行くまでのロープウェイの景色もなかなか絶景。眼下に眺める太平
洋は爽快そのものですね。

グルメは今回は駅弁で。登別駅の駅弁が変わっていて、「洋寿司」と
いう寿司飯の上に何と、とんかつとチーズがのるというもの。これが
案外いけるんですね~。もともと製造元の社長のうっかり間違いが最初
らしいんですが、それが意外とおいしかったので、製品化したとのこと。
一度食べたら忘れられない味ですよ(^^
(つづく)

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■ アイヌの文化が残された土地 白老 ■

(前号のつづき)
登別のすぐお隣の白老町は、かつて北海道3大コタン(村)の一つとして、
アイヌの文化が残された土地です。
ポロト湖畔には、「白老ポロトコタン」というアイヌ民族の文化を伝承する
里があります。そこにはアイヌ民族博物館があり、アイヌの人々の生活や歴
史が紹介されており、古式舞踊も実際に見ることができます。こういうもの
に実際にふれると、話に聞いたり、資料で見る以上のことが体感できますよね。
特に日頃アイヌ民族の文化にふれる機会が少ないと、ほんとにちょっとした
“感動”を味わえると思いますよ。

自然での見どころの一つに、日本の滝百選にも選ばれた「インクラの滝」が
あります。高さ約44メートル、幅約10メートルのこの滝は、まさに豪快で、
かつ実に美しい滝です。四季折々の風景を背景に、自然の息吹を感じること
ができるでしょう。

“百選”といえば、読売新聞全国版で発表された[遊歩百選]に選ばれた
「ポロトの森」もあります。歩道沿いには、幹周り3メートルを超える巨木
も多く残され、歩いていると荘厳な森の景色を堪能することができます。
また、森の中にある浮橋付近には、水芭蕉の群生地があり、春になると白い
花が一面に咲き誇り、まさに壮観。一度は訪れたいですね。

さて、白老のグルメといえば牛肉。それは「白老牛」と呼ばれて、北海道の
中でも有数の生産量を誇ります。しかもそのおいしさは松坂牛にも劣らない
との評価。「白老牛」の命名も、その高い評価から、全国和牛登録協会から
受けたものなんですね。
ステーキでもすき焼きでも、「白老牛」を十二分に堪能してください(^^
(つづく)

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■ 自然三昧 支笏湖~千歳川 ■

(前号のつづき)
支笏湖は北海道の中でも私が最も好きな湖の一つです。
まず、非常に透明度が高い。水質日本一の実績がありますから水は本当に
美しい。そして深度は、秋田の田沢湖に次いで日本2番目で約360m。
その深さも水面の美しさと関係しているのでしょう。
また、静かな自然が残されているというのも魅力のひとつ。温泉街は別に
して、それ以外は深い原生林につつまれ、四季折々の美しい表情を見せて
くれます。

支笏湖のすぐ隣にはオコタンペ湖もあります。この湖は天候によって色を
変えることで有名です。笑めラルゴグリーンからコバルトブルーまで、神
秘的な色彩は、この湖にミステリアスな雰囲気を醸し出してくれます。

自然三昧のついでに、千歳川にも行っておきましょうか。北海道といえば
鮭なんですが、自然の鮭の姿を見たかったら、「千歳サケのふるさと館」
に行けばいいでしょう。さまざまな資料で鮭について学べるほか、地下観
察室でガラス越しに実際に千歳川を泳ぐ鮭を間近に見ることができます。
なかなか勇壮な姿ですよ(^^

さて、グルメは千歳まで来たので、ビールといきましょう。このあたりには
ビール工場が二つもあるんですね。それは「サッポロビール北海道工場」と
「キリンビアパーク千歳」です。どちらも工場見学ができますし、ビールの
試飲もできますよ。自然の中を歩いて乾いた喉をビールで潤す…できたての
ビールはほんと段違いにうまいんですよ(^^
(つづく)

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■ 広大な大地 十勝平野 ■

(前号のつづき)
十勝平野は北海道では石狩平野に次ぐ広さを誇り、大穀倉地帯としても
有名です。そして全国有数の酪農地帯でもあり、北海道らしい地域です
ね。今回から、この十勝平野を中心に旅をしましょう。

十勝平野の中心都市は帯広。市内は札幌などと同じく碁盤の目に道路が
走っているので迷子にはなりにくいですね(^^
まずは帯広の歴史を知るために、「帯広百年記念館」に行ってみましょ
うか。この施設は開拓団体の晩成社が帯広入植百年を記念して、昭和57
年に建てられたものです。展示室には、開拓当時の資料、十勝平野に生
息する野生動物の生態、開拓農業の歩みなどが展示され、一度に十勝の
歴史から自然までわかるようになっている。

また、記念館は広大な緑ヶ丘公園内にあるので、記念館を見終わったあ
とは、ぶらぶらと公園内を散歩するのもいいかもしれません。それに公
園内には、ほかの施設、たとえば、美術館や冒険家の植村直己記念館も
あるので、あわせて見ていくのもいいでしょう。

そして十勝のグルメといえば、何と言っても“豚丼”で決まり。「美味
いもの市」でも取り扱っている大人気のメニューですよね。このあたり
で丼といえば、“豚丼”というほど、すっかり名物になっているので、
いろいろなお店で食べ比べてみるのもいいかもしれません(^^
(つづく)

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■ 美術館巡り 帯広 ■

(前号のつづき)
アートに興味がある方なら、帯広の南、中札内村にある「中札内美術村」
を訪れてみることをおすすめします。小柏の森の中に、北海道にゆかりの
ある芸術家の美術館や彫刻群が点在しています。

まずは「相原求一朗美術館」。相原求一朗画伯といえば、北海道の名峰を
描いた「北の十名山」やヨーロッパの風景を描いた作品で有名ですね。
この美術館の建物は、長く帯広市民に愛された銭湯・“帯広湯”の建物を
移築したもので、すごく風情があります。

次に「北の大地美術館」。ここには「六花亭」(製菓会社)の有名な花柄
包装紙のデザインを手掛けた坂本直行画伯の花の絵やデッサンなどの作品
などが展示されています。

次に「小泉淳作美術館」。ここは日本画で、京都・建仁寺の天井画「双龍図」
の下絵となった小下図や「蕪」などが展示されています。

最後は絵画ではなく写真。北海道の大自然を写した作品を集める「関口哲也
写真ギャラリー」です。建物は、和歌山県・橋本市に建てられた収蔵庫を移
築したもので、これまた風情のある佇まい。

これら趣のある美術館もさることながら、まわりの自然もすばらしいですね。
静かに生い茂る森の木立は、建物と調和して、そこを訪れる人々にひとときの
やすらぎを与えてくれます。

さて、グルメは“美術村”内にあるレストラン「ポロシリ」でしょう。地元
中札内村の農産物を素材にした四季折々の家庭料理がメイン。晴れた日は、
屋外のテラスでお食事というのもいいですね。
(つづく)

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■ 美人の湯 十勝川温泉 ■

(前号のつづき)
さて、十勝で温泉と言えば十勝川温泉。ここは女性の方は注目の温泉
なんですよ。というのも、十勝温泉は別名“美人の湯”と呼ばれていて、
世界でも2カ所しかないといわれている植物性モール温泉なのです。

モールとはドイツ語で泥炭や褐炭のことで、地下の植物堆積層を熱水が
通過することによって湧き出してきます。モール温泉とは、場所のこと
ではなく、モール浴(泥土浴)というのが正しい表現なんですね。普通
の硫黄泉などと比べて熱が体の中に浸透する度合いが非常に高く、短時
間で体の芯までぽっかぽっかになります。また植物性なので皮膚に対す
る刺激が少なく、天然の保湿成分が含まれているので、お肌がつるんつるん。
これが美人の湯”と呼ばれてるわけなのです。一度試してみますか?

さて、温泉で美人になったら近くを散歩でもしましょう。温泉街の北に
ある十勝ヶ丘公園には巨大な花時計があってなかなかきれいですよ。
名前を「ハナック」といい、直径は18m。毎年5回季節によって花を植
え替えるので、訪れるたびに違う花が楽しめるかもしれませんね。
7月には、「十勝川温泉いで湯まつりハナックフェスティバル」が開かれます。
(つづく)

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■ 国際コンクールにも入賞 十勝ワイン ■

(前号のつづき)
十勝で忘れてはならない名産のひとつにワインがあります。
“十勝ワイン”として全国的にも有名ですよね。十勝ワインは1964年
ブタペストで開催された国際コンクールで赤ワインが初めて銅賞を獲得
以来、数々の賞も受賞しているとびきりのワインです。そのワインを生
産している池田町。まさにワインの町ですね。

小高い丘の上に建つ「ブドウ酒研究所(ワイン城)」はまるでヨーロッ
パの城を思わせる佇まいです。もちろん見学ツアーもあり、ほぼ毎日自
由に参加することができます。ブドウ畑から仕込み設備の見学、そして
無料試飲まで楽しむことができますよ。城内は甘酸っぱいワインの香り
に包まれ、それだけでいい気持ちになってしまいます。

さて、せっかくワイン城に来ているのですから、グルメもワインととも
に…。施設内には、「町営レストラン・十勝」があり、ワインに合う十
勝牛のステーキを食べさせてくれます。また“牛一頭コース”というの
もあり、ビーフ、タン、テールのシチュー、ステーキなど牛一頭の味を
堪能できる豪華メニューもあります。
ワイン片手に牛肉三昧といきましょう(^^
(つづく)

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■ アウトドア天国 然別湖&糠平湖 ■

(前号のつづき)
帯広の北、東大雪の南東の麓には、然別湖(しかりべつこ)と糠平湖
(ぬかひらこ)があります。このあたりは大自然にかこまれたアウトドア天国。

まず然別湖には「然別湖ネイチャーセンター」があり、夏にはカナディ
アンカヌー、シーカヤックなどを楽しむことができます。また白雲山など
の山登り、釣りや熱気球フライトなどもありますよ。
冬は12月下旬には湖が完全に凍ってしまいますが、その氷が成長し、人が
歩けるようになれば、冬だけの村「然別湖コタン」が誕生します。そこで
は露天風呂やアイスバーなどで楽しむことができるのですね。またスノー
トレッキング、、クロスカントリースキー、スノーモービルなどもOK。
冬は冬のアウトドアスポーツがいっぱいですね。

糠平湖は昭和30年に音更川をせき止めてダムを造ったときにできた人造湖
です。しかし、あたりは原生林にかこまれ、なかなかいい風景です。また
この湖には「めがね橋」と呼ばれる橋がかかっていますが、これは旧国鉄
士幌(しほろ)線の橋脚で、春や夏に湖の水位が低下した時にしか姿を現
さない、幻のアーチ橋なんですね。鉄道ファンなら必見かもしれません。

グルメは上士幌の北西にある「ナイタイ高原牧場」でバーベキューなど
いかがですか? もちろん牛乳も新鮮だし、お土産にチーズ、バターなど
の乳製品もたくさんありますよ(^^
(つづく)

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■ 競馬馬のメッカ サラブレッド銀座 ■

(前号のつづき)
日高山脈に向かって続く道道209号線沿いは、たくさんの競走馬の牧場が
密集しており、通称“サラブレッド銀座”と呼ばれています。
牧場を見学するなら、まず「競走馬のふるさと日高案内所」を立ち寄って
みましょう。見学可能な時間帯など、牧場によって異なるので、ここで確
認していくと便利ですよ。

また、「サラブレッド銀座駐車場公園」から眺める牧場の風景ものどかで
いいですね。広々として牧草地をのんびり馬たちが牧草をはむ姿は、自分
も思わずその中で昼寝をしたくなるほどのんびりしています。でも、もち
ろん勝手に入ってはいけませんよ。馬は非常に神経質ですから、見学の際
には、大きな音を立てたり、フラッシュをたいたりするのは禁物です。
やさしく見守ってあげましょう。

見学だけでは物足りないという方は、「にいかっぷホロシリ乗馬クラブ」
へどうぞ。海を望む丘の上にあり、初心者でも大丈夫なコースメニューが
揃っています。それぞれのレベルに合わせて、親切にインストラクターが
教えてくれるので安心ですね。

さて、グルメはたまには道の駅に寄って食べることにしましょう。「道の
駅 サラブレッドロード新冠」は国道235号沿いにあり、レストランは10:
00~21:00まで開いています。のんびり牧場風景を眺めながらの食事もいい
ですね。また、ここには物産館やフラワーショップがあったり、全国から
寄贈されたレコードを展示した隣接の「レ・コード館」など、いろいろ楽
しむことができますよ。
(つづく)

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■ 風の町 えりも町 ■

(前号のつづき)
新冠市街から国道235号を南へ南へと行くと、やがてえりも町に着きます。
そう、あの森進一の歌った「襟裳岬」で有名になったところですね。
襟裳岬は日高山脈の突端にある岬で、実は海底まで山脈は続いており、岬の
展望台から見ると、岩礁が伸びているのでよくわかります。また、ここは風
速10m以上の強風が年間290日以上も吹くというところ。
その風をテーマにした博物館もあるくらいです。その博物館が「襟裳岬・風
の博物館」で、風速25mの強風を体験できる施設などがあります。
その他にも世界の気象をモニター表示したりしているので、気象に興味のある
方はぜひ訪れてみるといいでしょう。また、展望台からはゼニガタアザラシを
見ることができるので動物好きの人もいいかもしれませんね。

国道235号を少し戻ると「アポイ岳」があります。ここ地学の分野では国際的に
有名なところだそうです。というのも、ヒダカソウをはじめとする高山植物や
ナキウサギなども見ることができるとか。珍しい動植物に会いたいのなら、ぜひ
行ってみるといいでしょう。

さて、食事は近くの浦河町にある「松山」あたりで。メニューは浦河沖のマス、
ウニ、毛ガニ、ツブ、時サケ、アンコウ、タラなど新鮮な魚介類が中心です。
捕れたての刺身はほんとたまりません!やっぱり食べ物は地元で捕れたものを
地元でいただくのが最高ですね(^^
(つづく)

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■ 小説『挽歌』の舞台 釧路 ■

(前号のつづき)
釧路と言えば“霧”のイメージが強いですね。実際に夏になると海霧が発生
することが多いのですが、全国的にも有名になったのは、原田康子の小説
『挽歌』の舞台になってからだということです。そこで地元でも毎年7月
には「くしろ霧フェスティバル」などのイベントも開かれています。

釧路の街を散策して、目に付くのが釧路川に架かる「幣舞橋」。釧路市のシン
ボル的な橋で、特徴的なのが、橋のたもとに立つ4つの彫刻。現代日本を代表
する佐藤忠良、柳原義達、本郷新、舟越保武による裸婦像です。夜になるとラ
イトアップされ、ますます魅力的で幻想的な雰囲気をかもし出します。

幣舞橋のすぐ近くには、様々なお店や飲食店が入っている大型商業施設「釧路
フィッシャーマンズワーフMOO」があります。1階には海産物がいっぱいの売場
があり、北海道ならではの新鮮な魚がいっぱい。それにさすがにどれもこれも
安いのが魅力です。
2階には絵はがきや雑貨類も揃っているので、おみやげを買いそろえるのに
とても便利。そして、3階にはレストランがあり、新鮮な魚介類を使った料理が
堪能できます。
また道内の乳製品が並ぶ「乳蔵」や地酒を集めた「酒蔵」などもあります。
(つづく)

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■ 新鮮な魚介類を堪能! 釧路 ■

(前号のつづき)
前回は「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」で様々な海産物に出会いましたが、
その他にも漁業の町である釧路には、新鮮な魚介類を求めるところがたくさん
あります。
その中の一つが「和商市場」。海産物はもとより青果店も軒を連ねる大市場で、
釧路市民の台所ともいえるところです。
釧路港に水揚げされた四季折々の魚介類が集められ、それらをぐるっと見て回
るだけで圧巻です。

ここ和商市場に来たのなら、どうしても外せないグルメが「勝手丼」です。
「勝手丼」とは市場内を回って自分の好きな海産物を少しずつ買って、ご飯に
乗せてもらって作る、自分だけのオリジナル海鮮丼のことです。これぞ釧路海鮮
グルメの新骨頂というところでしょう。店員さんたちとのかけあいで、ちょっと
量をサービスしてもらったり、美味しさ以外の楽しみもいっぱいある丼です。

和商市場で胃袋を満足させたら、今度は少し頭や心のほうも満足させましょう。
釧路で新聞記者として勤めていた石川啄木。その勤め先である旧釧路新聞社の
建物を復元したのが「港文館」です。中には記者としての啄木の活動が紹介さ
れる他、直筆の手紙などが展示されています。
(つづく)

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■ 釧路のカルチャー巡り ■

(前号のつづき)
釧路の街をもう少し散策してみましょう。食べ物関係が続いたので、少しカル
チャーっぽいところもいいでしょう。

まずは「北海道立釧路芸術館」。レンガ造りの建物の中には、「映像芸術」
「自然と芸術」「地域と芸術」を収集の基本方針とした写真作品、自然をテー
マとする作品、釧路・根室地域等と関連する作品が集められています。まさに
道東の芸術の拠点ともいうべきところで、写真から日本画、油彩など、作品も
バリエーションに富み、訪れる人々をあきさせません。

次に「釧路市立博物館」。建物の外観は、タンチョウが翼を広げた姿をデザイン
したユニークなもので、中には、釧路周辺に生息する動物の剥製や植物の標本
などがあります。また巨大なマンモスのレプリカや、タンチョウの生態を紹介
するジオラマなど、興味深いものばかり。子供はもちろん、大人でも十分楽し
める博物館です。

さて、グルメは「くしろ港町ビール」で。釧路港を望むビアレストランで、ホ
ップの効いた霧笛ピルスナ―、マイルドなハニーウイートエールなどの地ビール
が楽しめます。店内も開放感のある「シーバル」、クラシックな雰囲気の「ベル
シュタイン」、そして夜警を堪能できる「フォギ―サイト」などのコーナーに分
かれているので、お好みの雰囲気でビールを楽しむことができます。
(つづく)

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■ 大な釧路湿原巡り ■

(前号のつづき)
国内最大、湿原の面積は約183平方キロメートル、国立公園に指定されている
部分は269平方キロメートル…釧路湿原のスケールの大きさがお分かりいただ
けるでしょう。
もともとこのあたりは五千年前には海でしたが、三千年ほど前から現在のよう
な湿原になったと言われています。

湿原には国の天然記念物のタンチョウをはじめ、約1400種類もの生物が生息し
ており、ここで初めて発見された昆虫も多いということです。中心部はラムサ
ール条約の登録湿原にも指定されています。

この湿原を見渡す展望台はいくつかあり、「釧路市湿原展望台」もその一つで
す。3階の展望室と屋上から広大な釧路湿原を見渡すことができます。その他
館内には、湿原の風景写真や湿原に住む動物の剥製などが展示されています。
また、建物の周辺には木道が敷かれてあり、ゆっくり森を散策することができ
ます。その他にも「細岡展望台」などの展望台もありますので、展望台のはし
ごというのも、面白いかもしれません。

また、湿原をゆっくり走るトロッコ列車「くしろ湿原ノロッコ号」もいいです
ね。釧路駅から終点・塘路駅まで約40分、車窓から湿原の雄大な風景を楽しみ
ながらの旅も粋なものです。

グルメは「ウッディホテル夢工房」の1階レストランで。プチホテルならでは
のリラックスした雰囲気の中、地場の新鮮な素材を活かしたオリジナルメニュ
ーなどを楽しむことができます。
(つづく)

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■ 手つかずの自然がたっぷり・厚岸 ■

(前号のつづき)
釧路から太平洋岸沿いにしばらく東へ行くと、カキの産地として有名な厚岸に
着きます。このあたりの海岸は、手つかずの自然がたくさん残っており、岸壁
も豪快な風情で、風光明媚なところです。
自然が多く残されているという証拠に、天然記念物に指定されているところも
数多く、コシジロウミツバメやオオセグロカモメ・ウミウ・ケイマフリなどが
生息し、海鳥の楽園として注目を集めている大黒島が海鳥繁殖地として、また、
床潭沼は緋色を出現させるヒブナの生育には最適な沼となっていて、ここも天
然記念物に指定されています。
また、ヒオウギアヤメの生息地として「原生花園あやめヶ原」があり、約30万
株といわれるヒオウギアヤメが6月下旬から7月上旬には見ごろを迎えます。
もちろん自然ばかりではありません。道内最古の仏舎利塔が残る「国泰寺」、
神岩チャシ跡及び竪穴群の遺跡などの文化財も数多くあり、観光客をあきさせ
ません。

厚岸からさらに東には、霧多布湿原が広がります。ここには北海道に生息する
ほとんどすべての野生動物が見られます。一望するには「琵琶瀬展望台」があ
ります。ここからは湿原とともに、湿原を流れる琵琶瀬川を眺めることができ
ます。湿原内をゆるやかに蛇行する琵琶瀬川の姿はまさに大自然の雄大さを実
感させてくれます。

さて、食事は、道の駅厚岸グルメパーク内にある「厚岸味覚ターミナル・コン
キリエ」で摂ることにしましょう。名物のカキを味わえるレストランや、魚介
類や野菜を自分で炭火で焼いて食べられる炭焼あぶりやがあります。
(つづく)

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■ 日本最東端の街・根室市 ■

(前号のつづき)
さらに東へ行くと、日本最東端の街、根室市に着きます。その東端である納沙
布岬に立てば、北方領土の島々を眺めることができます。そこで岬の周辺は北
方領土への思いを込められて造られた「望郷の岬公園」になっており、北方四
島をイメージした“四島のかけ橋”と名づけられたアーチがあり、その下には
トーチが焚かれています。また、望郷の家、北方館などの施設もあります。

北海道のグルメの一つに“カニ”がありますが、そのカニに中でもいかにも北
海道らしい花咲ガニの産地として有名な花咲岬もここ根室にあります。パッと
花がさいたような赤く美しいこのカニは味も濃厚で、カニファンにはたまらな
い味ですね。

また、花咲岬には、「根室車石」と呼ばれる巨大な岩があります。この岩は玄
武岩で、直径6メートル、まるで車輪のような形をしていて、世界的にも貴重
な石として、国の天然記念物に指定されてます。

さて、食事は・・・根室の飲食店街は、根室駅から根室港に続く花咲町通りに
密集しています。ここは駅近くの「ニューモンブラン」で根室名物、エスカッ
プを食べることにしましょう。エスカップとは、この店が元祖で、バターライ
スにポークカツをのせ、デミグラスソースをかけたもの。なんだかとっても濃
厚なしつこい味のようにも思えますが、実際食べてみると、意外とマイルド。
一度食べれば、必ずもう一度食べたくなる味でした。
(つづく)

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■ 神秘的な佇まい・阿寒湖 ■

(前号のつづき)
特別天然記念物のマリモで有名な阿寒湖は、実に神秘的な佇まいです。エゾマツ
やダケカンバなどの樹木が湖岸まで迫り、阿寒湖温泉以外はほとんど人の気配が
ありません。
阿寒湖はかつてはパンケトー、ペンケトーとともに古阿寒湖というひとつの湖で
したが、約6000年前に起こった雄阿寒岳の噴火で現在の3つの湖に分かれたとい
われています。

阿寒湖畔エコミュージアムセンター脇の遊歩道をしばらく歩いたところには「ボ
ッケ」と呼ばれる泥火山があります。“ボッケ”とはアイヌ語のポプケ(煮立つ
)からきており、その名の通り、泥や水が地中の炭酸ガスによって噴き上げられ
まるで煮立っているように見えます。

しばらく神秘的な光景を堪能したら、やはりマリモを見に「マリモ展示観察セン
ター」へ行ってみましょう。マリモの育つ過程をジオラマなどで見ることができ
ます。そして水槽には200個余りのマリモがずらり並び、ちょっと圧巻です。

さて、神秘的な雰囲気をさらに味わうには、もう少し足をのばして、「オントネ
ー」にも行ってみましょう。雌阿寒岳の西麓に広がるアカエゾマツなどの大樹林
帯の中にあり、季節や時間で湖面の色が変化するので、別名五色沼とも呼ばれて
います。湖から少し歩くと温泉が流れるオントネー湯の滝があったり、入浴でき
る湯溜まりがあったりするので、ちょっと入ってみてもいいでしょう。

さて、食事は「民芸喫茶ポロンノ」で珍しいアイヌ料理でも。アイヌコタンにあ
る民芸の店の奥にあり、屋外で凍らせたジャガイモで作る“ポッチェイモ”やつ
ぶしたイクラをだんごにからめた“チボルシト”などが味わえる。
(つづく)

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■ 幻想的な湖・摩周湖 ■

(前号のつづき)
阿寒湖と同じように、神秘的で幻想的な湖といえば、摩周湖があります。世界
屈指の透明度を誇り、夏場は霧が多く発生して、まさに幻想的な風景になりま
す。かつて布施明が歌った『霧の摩周湖』でも、全国的にその名前が知れ渡り
ましたよね。

摩周湖は流入する川が少ない関係で有機物も少なく、水温も低いので、生物が
住みにくい環境にあります。そこで不純物も少ないので、高い透明度を保って
いるのですね。アイヌの人達は、この湖のことを「カムイト―(神の湖)」と
呼び、崇拝してきました。まさに神秘的な湖にふさわしいですね。

湖の中央にはカムイッシュ島が浮かんでいます。この島は外からは分かりませ
んが、実は湖底からほとんど円筒状にのびた島です。その昔、ある老婆が戦乱
から逃れるため、孫といっしょに摩周湖に向かいましたが、途中で孫を見失い、
疲れ果てて、湖の神様に湖で休ませてくれるように頼み、そのままこの島にな
ってしまったという伝説が残っています。

さて、グルメは、川湯温泉の近くの有名な「くりーむ童話」でアイスクリーム
を食べることにしましょう。北海道の自然素材をふんだんに使ったおいしいア
イスクリームです。東京のデパートで開催される北海道フェアなんかにもよく
出店しているみたいですよ。
(つづく)

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■ 道内でも第2位の大きさを誇る湖・屈斜路湖 ■

(前号のつづき)
阿寒湖、摩周湖とくれば、やはり屈斜路湖にも行ってみましょう。実はこの3
つの湖の中で一番大きいばかりか、道内でも第2位の大きさです。屈斜路湖を
一望する場所といえば美幌峠が有名です。眼前に広々とした湖面が広がり、中
央の中島も見ることが出来ます。また冬は全面結氷します。全面結氷する湖と
しては日本で一番大きいのがこの屈斜路湖なんですね。また凍結による膨張で
氷の一部が盛り上がる「御神渡り」も見られ、その高さは1メートルを超える
ところもあり、これも日本最大なのです。

屈斜路湖の湖岸には温泉が数多くあり、“露天風呂銀座”と呼ばれているほど
です。いくつかの無料で入れる露天風呂を紹介しておきましょう。
まず、屈斜路湖の湖岸にある露天風呂の中では最大規模の「池の湯」。浴槽の
直径は何と20メートルもある。朝夕の景色が特筆もので、雄大な大自然のパノ
ラマが楽しめます。
「和琴温泉」は広葉樹に包まれた静かな温泉です。湯は無色透明、しっとり肌
になじむ感じで、神経痛などに効くということです。
「コタン温泉」は岩風呂です。管理人もいらっしゃるので、お湯はきれいに管
理されています。そして何よりもすぐ先に広がる湖の絶景は、露天風呂の魅力
を十分に満喫することができます。

さて、グルメは国道391号沿いにある手作りパンとケーキの店「カントリーキッ
チンちゅっぷ」はいかがでしょう。常時10種類以上のパンが並び、全粒粉を使
用した田舎パンも人気。カレーライスなどの軽食もあります。
(つづく)

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■ 野付半島&中標津町 ■

(前号のつづき)
根室海峡に付き出すように、まるで海老のようなおもしろい形をした半島が
野付半島です。半島といってもここは砂州で、トドワラ、ナラワラなどの独
特の雰囲気のをもつ風景が見られます。
トドワラとは、トド松が海水などに浸食され、風化した白い木肌の巨木が立
ち並ぶ景色で、まるで異星にでも降り立ったかのような印象を受けます。ナ
ラワラはミズナラが同じように海水などで朽ちてしまったものです。近くに
は「野付半島ネイチャーセンター」があり、野付半島の自然を紹介している
ので、立ち寄ってみるといいでしょう。

野付半島は別海町にありますが、その隣接する町が中標津町で、このあたり
は酪農がさかんです。開陽台から中標津町の武佐へ向かう道は、通称“ミル
クロード”といわれ、牛乳生産農家から集荷のためのトラックが行き交う道
です。広大な大地に一直線に伸びるこの道路のあたりは、まさに北海道とい
う雰囲気です。
また、北海道の鮭を観察するなら「標津サーモン科学館」へ。世界中のサケ
科の魚30種をそろえ、稚魚から成魚まで観察することができます。標津川の
側面をガラス越しに鮭がたくましく遡上する姿を眺めるのは圧巻です。

さて、グルメは「標津サーモン科学館」に隣接する郷土料理の店「サーモン
亭」で食事といきましょう。サケのチャンチャン焼き定食をはじめとする北
海道ならではの料理を堪能できます。
(つづく)

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■ 歌でも有名…知床半島 ■

(前号のつづき)
オホーツク海にニョキッと突き出すような形をした知床半島。知床といえば、
森繁久彌さんや加藤登紀子さんが歌ってヒットした「知床旅情」でも有名で
すよね。ここもまた、北海道らしい手つかずの自然が多く残るところです。

半島のウトロと羅臼を結ぶ知床横断道路を走ってみましょう。曲がりくねっ
た峠道で運転は少しきついかもしれませんが、また楽しみも多いところです。
道路の頂上、知床峠には駐車場と展望台がありますので、一息いれましょう。
すると、真正面には羅臼岳、はるか彼方には根室海峡が一望でき、実に雄大
な風景がみられます。まさに北海道ならではと言えるでしょう。

道路を羅臼側に降りて、しばらく北上すると「マッカウス洞窟」があります。
ここでの見所はヒカリゴケ。洞窟の壁面にびっしり生えたコケの中に一部分
だけエメラルドグリーンに光るコケが見られます。これがヒカリゴケ。学術
的にも非常に珍しものだそうです。とにかく美しいそのコケは一見の価値が
あるでしょう。

さらに北へ進むと、屈斜路湖ふきんと同じように、無料の露天風呂が続きま
す。まずは満潮時には海に沈んでしまう「セセキ温泉」、そしてその先には
日本最東温泉の相泊温泉があります。ここから先は車では行けず、半島の先
には船でしか行けません。

さて、食事は羅臼港あたりまで戻って、港から水揚げされた新鮮な魚介類を
堪能することにしましょう。海鮮料理がたっぷり味わえる「ひろ瀬」ではタ
ラコ、サケ、ツブなどがのった羅臼前浜丼をいただくことができます。
(つづく)

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■ 歌でも有名…知床半島2 ■

(前号のつづき)
前回、知床の車で行ける最東の温泉をご紹介しましたが、そのことからも分
かるように、知床半島は、そのすべてを見るのは容易ではありません。しか
し、実は車では行けなくても、観光船では見ることができるので、ぜひ利用
してみましょう。
ウトロ港から出ている「知床観光船おーろら」がそれで、ウトロ港から知床
岬の沖合いまで、のんびり観光することができます。海上から見る知床岬の
先端の大自然は、なかなか見ごたえがありますよ。

ウトロから少し北の「知床五湖」もこのあたりの見所のひとつです。深い原
生林の中にあり、遊歩道で巡ることができます。それぞれの湖には固有の名
前がなく、番号で呼ばれているのがちょっと残念ではありますが…。貴重な
野生生物が数多く生息し、なかなか興味深い散策になるでしょう。

「知床五湖」からウトロに戻る途中に、「フレペの滝」があります。別名『
乙女の涙』ともいい、乙女が涙をこぼしているように流れ落ちるというので、
この名前がつきました。しかし、高さ100メートルあまりの断崖は結構峻
険で、展望台からの眺めも美しいものがあります。

さて、食事はウトロのお寿司屋さん「たつみ」で知床の近海で獲れた魚介類
に舌鼓を打つことにしましょう。うまくすれば、絶品の鮭児にありつけるか
もしれませんよ。鮭児とはシロザケで通称で、10月後半から11月でに獲
れます。とにかく漁獲量が少なくのですが、非常に脂が多くおいしい魚ですよ(^^
(つづく)

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■ 北の町…網走 ■

(前号のつづき)
オホーツク海沿岸の網走のイメージと言えば、やはり高倉健主演の映画『網走
番外地』で知られる網走刑務所でしょう。
網走刑務所は今でも現役で、網走川のほとりにあります。もちろん中を見学す
ることはできませんから、大正11年に建てられた重厚な赤煉瓦の門は見ること
ができます。この刑務所の前身は網走囚徒外役所で、北海道の道路開削のため
に、全国の監獄から重罪犯受刑者が集められたんですね。

この以前の網走監獄を移築した博物館があります。こちらはもちろん中まで見
学自由。有名な放射線状に広がる舎房などの建物が並んでいます。各施設には
ジオラマでかつての受刑者の様子が再現されています。こられを見れば、ちょ
っと犯罪は起こす気にはなれないでしょう(^^;

さて博物館つながりで、「北海道立北方民族博物館」にも行っておきましょう。
こちらはグリーンランドのイヌイットや、スカンジナビアのサミなど、北方の
民族の生活や文化が展示されています。それらを見ていると、人間というもの
は過酷な環境の中でも、知恵と工夫で生きていけるものだなあと、改めて感心
させられてしまいますね。

さて、グルメはここまで来たのだからオホーツクの新鮮な魚介類、特にカニを
食べたいですね。市街にはいろいろお店がありますが、たとえば「オホーツク
バザール」では、朝水揚げされたばかりのカニを目の前の大きな釜で茹でてく
れますよ。いや~豪快です。もちろんカニの他にもホタテなどの海産物も販売
しています。
(つづく)

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■ オホーツクの流氷観光 ■

(前号のつづき)
オホーツクと言えば、やはり流氷を思い浮かべる人も多いでしょう。1月下旬
から3月下旬にかけて、オホーツク沿岸の海面は流氷に覆い尽くされてしまい
ます。そして波にうねるその姿は、実に豪快で一度は見ておきたい風景といえ
るでしょう。

この流氷はシベリアのアムール川から流れ込んでくる大量の真水に端を発しま
す。流れ込んだ真水によって、普通の海水よりも塩分の薄い層が形成され、や
がてそれが氷結し、流氷となって南下するわけです。

この流氷の中には驚いたことに植物プランクトンが存在し、春になって気温が
上がると急激に増殖して、それを食べる魚が集まるということです。冷たい流
氷も、生態系の形成に一役買っているわけですね。

さて、この流氷観光には、紋別の「流氷砕氷船オホーツクガリンコ号」などが
ありますが、船でなくても、たとえば同じく紋別の氷海展望塔オホーツクタワ
ーやJR知床斜里駅から網走間を走るオホーツク流氷ノロッコ号などからも見る
ことができます。

さて、食事は「網走原生牧場観光センター 牧場レストラン」で豪快に肉料理と
いきましょう。店の窓は海側に向いているので、冬場は流氷を見ながらの食事
もできますよ。
(つづく)

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■ 豊かな自然と美味…サロマ湖・能取湖 ■

(前号のつづき)
サロマ湖の普通の湖とはちょっと違ってユニークな特徴を有しています。それ
は約20キロにも及ぶ砂州によって海に隔てられているところです。一見する、
もうほとんど海と変わらないくらいの広大な眺めです。
その眺めを満喫するには、湖の南側に位置する幌岩山の山頂にあるサロマ湖展
望台に行くことです。ここは湖の全景を望むことができる数少ないスポットな
のです。サロマ湖はホタテやカキの産地としても有名で、その美景とともに舌
でも美味を味わえるというわけですね。

能取湖は、サロマ湖と同じように海に面していますが、少し小ぶり。最大の特
徴は、北海道屈指のサンゴソウの群落地があることでしょう。サンゴソウとは
アカザ科の一年草で、10センチほどにしかなりませんが、秋には紅葉があり、
一面に真っ赤に染まった風景は圧巻です。また湖畔東側には、キャンプ場を備
えた海洋リクリエーション施設もありますので、夏場などご家族で楽しむこと
ができますね。

さてグルメはせっかくサロマ湖まで来たのですから、サロマ湖で獲れた魚介類
でお寿司とでもいきましょうか。常呂町にある『松寿司』では、ホタテやボタ
ンエビなど、サロマ湖の新鮮なネタが楽しめます。また、この店では、旬のネ
タ15種類ほどをてんこ盛りにした「超ウルトラ生ちらし」が名物になっている
ようです(^^
(つづく)

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■ ハッカの町…北見市 ■

(前号のつづき)
サロマ湖の南に位置する北見市はハッカの生産地として世界的にも有名でした。
昭和の初期には、その生産量が世界市場の約7割にも達するほど。現在はブラ
ジル産などの安いハッカにおされて衰退してしまいましたが、当時の面影を知
るには、工場の事務所を改修した「北見ハッカ記念館」があります。館内には、
ハッカ蒸留機や北見ハッカの歴史を伝えるさまざまな資料とハッカを使ったア
イテムを展示しています。

また、「ハッカ御殿」と呼ばれる昭和初期に建てられたハッカ商人の邸宅が保
存されています。資料館もあり、当時の生活を伺い知ることができるでしょう。
また、庭には世界中のハッカが植えられていていて、その爽やかな香りととも
に一見の価値がありますね。

その他の見どころとしては、4千本以上ものツツジが植えられた「つつじ公園」
キリスト教伝導のピアソン夫妻の大正時代の洋館「ピアソン記念館」、東洋一
のスケールを誇る花畑がある「フラワーパラダイス」などがあります。

さてグルメは、北海道初の地ビール「オホーツクビール」を味わうことにしま
しょう。香りが高くてすっきりした喉越しのこのビール、意外と北海道の魚介
類の料理に合うのですよ(^^
(つづく)

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■ 最北の都市…稚内 ■

(前号のつづき)
北海道の旅もいよいよ最北の都市、稚内にやってきました。北緯45度31分に
位置する稚内は、オホーツク海と日本海に面し、美しい岬や公園が点在して
いて、観光地としても日本有数の都市です。まずは最北の石碑が立つ宗谷岬
に行ってみましょう。

石碑はNの字が施されており、三角錐のシャープな形をしています。ここから
は遠くサハリンをのぞむことができ、間宮林蔵の立像もあります。海の美しさ
はちょっとたとえようがなく、海面はまるで青い水晶を鋭利な刃物で彫刻をほ
どこしたような、ピンとはりつめた美しさがあります。

さて最北の宗谷岬の次は夕日の美しさで有名なノシャップ岬です。宗谷海峡に
突き出す岬からは、利尻山と礼文の島々をのぞむことができます。そしてなん
といってもその夕景は圧巻です。海全体がオレンジ色に染まり、利尻山のシル
エットが浮かび上がるその風景は、ぜひ一度は見ておきたいものです。

ノシャップ岬まで来ましたので、そこにある「ノシャップ寒流水族館」にも行
ってみましょう。寒流にすむ魚を中心とした水族館で、屋外ではゴマフアザラ
シを見ることができます。お子様連れでいらっしゃると、きっと喜ばれますよ。

さて、グルメは稚内名物の“タコしゃぶ”とまいりましょう。市内にある「車
屋・源氏」では、宗谷海峡で水揚げされたミズダコを使ったタコしゃぶを賞味
することができます。タコの独特の甘みと秘伝の味噌ダレが絶品ですね。
(つづく)

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■ 最北の都市…稚内2 ■

(前号のつづき)
今回も、もう少し稚内をめぐってみましょう。まずは、「稚内公園」です。
ここは稚内の市内を一望するにはぴったりの場所です。というのも、小高い
丘陵にあるからです。公園に行くには車のほかには、ロープーウェイを使う
ことができます。このロープーウェイ、日本一短いのですが…。途中のモニ
ュメントを楽しみながら頂上に着くと、そこからの市内の眺めは絶景です。
街並みからその奥に広がる稚内港の青が目に焼きつくことでしょう。

稚内は風が強いことでも有名です。そのために風力発電の設備もあったりし
ます。しかし、やはり強風は波を荒くし、そのために5年間かけて半アーチ
型の防波堤「北防波堤ドーム」が作られました。この防波堤は、まるでギリ
シャ神殿のような支柱をもつことでも有名で、テレビのCMのロケでも使われ
たことがあります。また、少し散歩がしたいという方には、ドームにつなが
る海沿いの遊歩道があります。

今回のグルメは、キャンプ料理といきましょう。広大な敷地をもつ「道立宗
谷ふれあい公園」には、オートキャンプ場などがあり、バーベキュー施設も
整っています。ここで北海道らしく、羊肉や魚介類のバーベーキューをやれ
ば、どんなグルメもかなわないほどの味になることは間違いありません。
(つづく)

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■ 広大な湿原…サロベツ原野 ■

(前号のつづき)
稚内から日本海側に少し南下した豊富町と幌延町にまたがる大湿原が
サロベツ原野です。総面積23万平方メートルという広大な湿原で、
まさに北海道屈指の雄大な自然景観です。

サロベツ原野へは豊富駅から路線バスが出ていますが、本数が少ない
ので、車以外の方はレンタサイクルという手もあります。
額に汗することでまさにこの原野の広さが実感できますよ(^^
とにかくはるかな地平線まで野原がつづき、圧倒されます。
この感じはちょうどモンゴルの草原の感じですね。

サロベツ原野の中央には「サロベツ原生花園」があり、百種類以上の
湿原植物が自生しています。おすすめは6月から7月にかけてのエゾカ
ンソウが満開になる時期。黄色い可愛い花が一面に咲きそろいます。

幌延町には「幌延町トナカイ観光牧場」があります。その名の通り、
トナカイを飼育しており、奈良の鹿煎餅みたいに、エサを買って直接
あげることができます。

さて、グルメは、「サロベツ原生花園」の中のレストハウスで名物の
“あげいも”をいただきましょう。特産のジャガイモを揚げたこの逸品
は、ほくほくした感じがとてもおいしく、これまた特産の豊富牛乳と
一緒にいただくとまた格別ですよ。
(つづく)

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■ 花の浮島…礼文島 ■

(前号のつづき)
礼文島は、稚内から西に60キロに位置する、日本最北の離島です。
礼文島は「花の浮島」として知られていて、本州なら2000メートル
級の山でなければ見られないような高山植物が、ここでは平地でも
ごく普通に生育しているのです。レブンアツモリソウやレブンウス
ユキソウなど、ここ礼文島でしか見られない固有種などもあります。
それらを満喫するには、「愛とロマンの8時間コース」、「礼文林
道コース」、「桃岩展望台コース」など、さまざまなトレッキング
コースがあるので、スケジュールや体力に合わせてチャレンジして
みるのもいいでしょう。

いわゆる観光ポイントは、島の南側に集中しています。瑪瑙原石が
見つかることもある「元地海岸」、とがった桃のような奇岩で知ら
れる「桃岩展望台」などなど。それに比べて北側は地味ですが、
その分俗化していないともいえるでしょう。
たとえば「ゴロタ岬」や「スコトン岬」は、まさに自然そのものの
魅力にあふれています。

さて、グルメは何といってもウニでしょう。香深港近くの「炉ばた ちどり」
はウニ丼発祥の店としても知られ、礼文特産のウニをたっぷり
使った丼が堪能できます。
(つづく)

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■ 富士山もある!?…利尻島 ■

(前号のつづき)
前回の礼文島のすぐ隣に、礼文島とは対照的な丸い形をした島が利尻島です。
ここでの見所は何といっても“利尻富士”と呼ばれる「利尻山」。
海から直接そびえ立つようなその姿は、まさに富士山にも優るとも
劣らない美しさです。遠くからの眺めもいいですが、実際に登って、
山頂からの風景も実に見事。ただし、登山は本格的な装備が必要で、
時間も6時間ほどかかります。登山ルートは、鴛泊の町から入る
鴛泊ルートと、沓形の町より入る沓形ルートの2つがあります。
登山ルートには珍しい高山植物が数多く見られ、疲れを癒してくれるでしょう。

利尻山を眺めるポイントのひとつに「姫沼」があります。原生林に
かこまれた小さな湖ですが、湖面に映る利尻山の姿が実に美しく、
幻想的な雰囲気をかもしだします。
また、利尻島内ではもっとも大きい「オタトマリ沼」からの眺めも
いいですね。ここの遊歩道には、アヤメの群生地があり、6~7月の
開花時期は圧巻です。

さて、グルメは料理ではないですが、何と言っても有名なのが「利尻昆布」。
昆布にもさまざまな種類があり、「利尻昆布」はやや固めで透明な上品な
出汁がひけます。真昆布に次ぐ高級品で、料亭の懐石料理などに使われます。
(つづく)

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■ 兄弟のような二つの島…焼尻島・天売島 ■

(前号のつづき)
礼文島、利尻島の南には両島よりかなり小さいですが、同じく兄弟のような
二つの島、焼尻島、天売島があります。

この島々へ行くには、まず港町・羽幌へ。ここの海岸線には多くの海鳥を
見ることができます。ちょっと海鳥のお勉強をしましょうか。
「北海道海鳥センター」では、パネルやジオラマで海鳥の生態を知ることが
できます。ここは海鳥の保護と研究を目的として、環境省が設置した施設
なんですね。

さて、いよいよフェリーか高速船でまず焼尻島へ。「ヤギシリ」と読みます。
これはアイヌ語で“ヤング・シリ(近い方の島)”というところからだそう
です。
とにかくこの島の魅力は自然がいっぱいということ。ウグイス谷では、アカ
エゾマツやミズナラがうっそうと茂り、特に樹齢300年以上の神居の松と呼ば
れるアカエゾマツは必見です。
また、島の中央部には「めん羊牧場」があり、ここから見渡す本道の海岸線や
天売島の景色が素晴らしいビューポイントです。

さて、次は天売島に渡ってみましょう。この島の見どころは何と言っても海鳥
でしょう。ときには100万羽を越える鳥の乱舞が見られる海鳥の天国です。
絶滅の危機に瀕しているウミガラスをはじめ、さまざまな海鳥に出会うことが
できるでしょう。また、天売島のシンボルでもある赤岩を望むには、「赤岩展
望台」があります。赤岩は海から天にそそりたつような形をしている奇岩で、
海鳥の巣がたくさんあります。

さて、道の駅「ほっと・はぼろ」にあるレストラン「潮路」の甘海老ラーメン
といきましょうか。このラーメンは、 羽幌産の甘海老をふんだんに使ったラー
メンで、トッピングはもちろん、スープにも甘海老を使っていて、独特のコクを
出しています。
(つづく)

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■ 芸術の街…旭川 ■

(前号のつづき)
旭川は人口約36万人、北海道では札幌に次ぐ第2の都市です。
市街地は近代的なビルと緑が調和し、美しい景観を作っています。

さて、どこから行きましょうか。市内を歩いていてまず目についたのが、
彫刻。JR旭川駅の佐藤忠良作「若い女」、買物公園の加藤顕清、木内礼智
など…。旭川は芸術の街でもあるのです。
そこで、まずは「北海道立旭川美術館」へ。ここにも前庭にブールデルの
「雄弁」、デッキンの「人間の森」などの彫刻があります。
館内にはもちろん彫刻以外にも、道北ゆかりの作家の作品や伝統工芸も含
めて490点以上の作品が並んでいます。

彫刻つながりで「中原悌二記念 旭川市彫刻美術館」へも行ってみましょう。
館内の中原悌二の作品はもちろんですが、ここは建物も見どころのひとつです。
というのもこの建物は明治35年に旧日本帝国陸軍第7師団が旭川に設営された
ときに、将校たちの社交場として建築された旧旭川偕行社で、重要文化財に
指定されています。木造二階建の大きなもので実に美しいフォルムをして
います。

さて、ここらで休憩、お食事としましょう。旭川といえばやっぱり札幌と並ぶ
ラーメンの街でもあります。札幌が味噌ならこちらは醤油。魚介のきいた濃厚
なスープが特徴です。そんな旭川ラーメンが一同に会したのが「あさひかわラ
ーメン村」。地元8軒のラーメン専門店が出店しています。全店制覇で500円の
ラーメン券ももらえるようですよ(^^
(つづく)

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■ 旭川、文学巡り ■

(前号のつづき)
旭川は美術の街であると同時に、文学の街でもあります。

芥川賞作家で旭川生まれの作家、井上靖の記念館を訪れてみましょう。
この記念館は井上靖の生涯を紹介しており、自筆ノートや生原稿などが展示
されています。また、親交のあった芸術家、平山都夫や河井寛次郎の作品も
展示されていて、なかなか見応えがあります。ラウンジに約500冊の作品
が展示あり、自由に読むことができるのもうれしいですね。

また、三浦綾子記念文学館もあります。そういえば、彼女に代表作の『氷点』
の舞台となったのは、ここ旭川なのですね。
館内には、”ひかりと愛といのち”をメイン・テーマに5つに分かれ、三浦
文学を紹介しています。彼女の世界にたっぷり浸るにはぴったりかもしれま
せん。また旭川の街には『氷点』に登場する場所がいくつかあるので、それ
らを巡ってみるのもいいでしょう。

さて、食事は北海道の郷土料理といきましょう。
「創作えぞ料理花まる亭」では、地元の素材を使った創作郷土料理を堪能
することができます。秘伝のみそだれを使う鮭のチャンチャン焼きやカボ
チャの団子を汁物にしたペロンタン汁などを、旭川の地酒や地ビールで味
わうことにしましょう。
(つづく)

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■ 函館は朝市で決まり! ■

(前号のつづき)
留萌は日本海に面する港町で、海の幸の宝庫です。そんな留萌の街をてっ
とり早く知るには、何と言っても「海のふるさと館」です。

海浜公園を目の前にしたこの博物館は、街の生い立ちを実際の道具や物、
そしてジオラマやレプリカなどで紹介しています。この街はニシン漁で
栄えた歴史があり、当時の様子などをリアルに知ることができます。
また、展示場のほかに、展望ラウンジなどもあり、ここから見る夕陽は
実に絶景だと評判です。

また、留萌からオロロンラインを巡ってみるのもいいかもしれません。
オロロンラインとは、2本の国道と1本の道道で結ばれる、小樽から
稚内までの沿海ルートに加え、天売、焼尻、利尻、礼文の4離島の航路
のことです。留萌のオロロンラインには、「札受牧場」があり、6基の
風力発電の風車があります。“風の見える丘”の愛称で親しまれており、
畜産の歴史を紹介する畜産館の2階からは、日本海が一望できます。

さて、グルメはかつてのニシンはすっかり幻の魚となってしまいましたが、
“黄色いダイヤ”と呼ばれる数の子が有名です。生産量は日本一。また、
北海道の銘酒「国稀」もあるので、数の子を肴に一杯やってはいかがでしょう。
(つづく)

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■ 登山のメッカ…大雪山連峰 ■

(前号のつづき)
旭川の東に連なる大雪山連峰。自然の宝庫であり、また初心者からベテラン
まで楽しめるさまざまなコースがあり、登山のメッカとされています。

たとえば、旭岳ロープウェイを利用して大雪山の主峰、旭岳に登るコース。
約2時間ほどのコースなので、のんびりと高山植物などを見ながら登れます。
旭岳は標高22920mですが、北海道全体の最高峰であり緯度も高いため、
本州の3000m級の環境になります。高山植物以外にも、ここだけにいるウス
バキチョウやエゾナキウサギやエゾシカなども見ることができます。

また、天人峡は天津岩や涙岩などの柱状節理の断崖絶壁が続く渓谷です。
その温泉街の奥にあるのが羽衣の滝。この滝の見どころは何といってもその
高さです。270mは全国でも第3位で“日本の滝100選”にも選ばれています。
しかし滝の流れはその名の通り、羽衣を思わせる繊細さです。

登山の疲れは温泉で癒すことにしましょう。
天人峡温泉の泉質はナトリウム・カルシウム・マグネシウムなどで、経痛・
リウマチ・腰痛などにいいとされています。食事はもちろん、地元で取れた
山菜や川魚の料理がいいですね(^^
(つづく)

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■ 『北の国から』の舞台…富良野 ■

(前号のつづき)
北海道のほぼ中央に位置する富良野はTVドラマ『北の国から』の舞台
としても有名ですよね。町中にロケ地が点在していますので、そのいくつ
かを巡ってみましょう。

まずはJR富良野駅から。富良野の玄関口ということもあり、ドラマの中でも
出会いや別れのシーンが何回も撮影されました。純と正吉の別れなど、今も
その場面を思い出す人も多いのではないでしょうか。すぐ近くには「北の国
から資料館」もあり、作者の倉本聰氏の直筆原稿などを見ることができます。

麓郷ではやはり「黒板五郎石の家」。赤い屋根と風車が特徴的なこの家は
「'95 秘密」から最後の「2002 遺言」まで住んでいましたね。

そして「麓郷の森」。最初に黒板家がこの地に移り住んだ家などが保存されて
います。緑いっぱいの森を散歩するのもいいでしょう。

食事はせっかくですから「小野田そば」にしましょう。ここは五郎や中畑が
宴会を開いた居酒屋として登場しました。でも、本当は創業30年を越える
手打ちそばのお店なんですね(^^
(つづく)

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■ ワインとチーズ巡り…富良野 ■

(前号のつづき)
前回、富良野は北海道のほぼ中央に位置するとご紹介しましたが、
それを示す「北海道中心標」なるものがあります。あるのは何と小学校の
校庭。大正時代に経緯度を観測する人々によって見つけられました。周囲
には北海道をかたどった花壇などが植えられています。

「ふらのワイン工場」へも訪ねてみましょう。富良野側沿いの小高い丘に
あります。ここのワインは82年には世界ワインコンクールで金賞を受賞して
いますね。ワインの本場、ヨーロッパと富良野の風土が似ているそうで、
だからこそ優秀なワインが製造できるんですね。製造過程の見学のほか、
試飲もできますよ。

ワインとくればチーズ。「富良野チーズ工房」へも行ってみましょう。
富良野の新鮮な牛乳を原料に、ナチュラルチーズを製造しています。
週に2回~3回、チーズの製造工程を見学できます。また、手作りバター教室、
手作りパン教室などもあるので、体験したい方はぜひ(予約が必要です)。

グルメはTVドラマ『北の国から』のロケが行われたことでも有名な
喫茶店「北時計」にしましょう。ここは「'95秘密」でシュウが自分の
過去を告白するために純を呼び出した印象深い場所ですね。ということで
カップルの利用が多いとか。
地元の新鮮野菜を使ったヘルシーメニューなども味わえますよ(^^
(つづく)

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